「撮影で会って、結婚したっていう話もあるけど、柚乃はそういうのないの?」
「ないよ。だって、仕事だもん。確かに、他誌の編集さんとかでそういうの目的だっていう人もいるみたいだけど、私はやっぱり言い方悪いけど、『商品』としか見えないかな」
「イケメンばかり見てるからリアルに恋ができないってさっき言ったばかりなのに?」
「え、矛盾してる?」
慌てたように聞くと、七海はクスッと笑った。
「恋愛しようと思っても、無意識にリアルの男性を雑誌のイケメンと比べちゃってるみたい」
「あああ……そんなつもりないんだけどな」
指摘されて私は頭を抱えてしまった。
周りにいる人と比べる……というより、仕事で疑似恋愛みたいなのをしている感覚だからか、今はあまり恋愛しようと考えられないというのが正解かもしれない。
起用した芸能人の好きな女性のタイプとか、趣味とかハマっているものとか、お決まりのインタビューをするせいでもある。
これって、人のせいにしてるように聞こえちゃうかな。
「ないよ。だって、仕事だもん。確かに、他誌の編集さんとかでそういうの目的だっていう人もいるみたいだけど、私はやっぱり言い方悪いけど、『商品』としか見えないかな」
「イケメンばかり見てるからリアルに恋ができないってさっき言ったばかりなのに?」
「え、矛盾してる?」
慌てたように聞くと、七海はクスッと笑った。
「恋愛しようと思っても、無意識にリアルの男性を雑誌のイケメンと比べちゃってるみたい」
「あああ……そんなつもりないんだけどな」
指摘されて私は頭を抱えてしまった。
周りにいる人と比べる……というより、仕事で疑似恋愛みたいなのをしている感覚だからか、今はあまり恋愛しようと考えられないというのが正解かもしれない。
起用した芸能人の好きな女性のタイプとか、趣味とかハマっているものとか、お決まりのインタビューをするせいでもある。
これって、人のせいにしてるように聞こえちゃうかな。