奈々さんはどこか嬉しそうだった。
「ありがとうございます」
僕は指からバチを取り三線と一緒に奈々さんに返した。受け取ったそれらを奈々さんはケースに収めようとした。その時、僕は少し前から思っていたことを口にした。
「あの、奈々さん、もしかしてオリジナルソングとか作っていませんか?」
「どうしてそう思うの?」
「いえ、なんとなく勘というか」
「作ってるわよ」
僕の勘は当たっていた。僕はどうしても奈々さんのオリジナルソングを聴いてみたいと思った。
「あの、聴かせてもらえませんか?奈々さんの作った歌」
「他人に聴かせるほどのものじゃないわよ」
奈々さんにしては消極的なものの言いようだった。
「そんなことないと思います。僕はとても聴いてみたいと思ってます」
僕が真剣に頼み込むと奈々さんも承知してくれた。
「そうね、純君がそこまで言うならば聴いてもらおうかしら」
「お願いします」
奈々さんは少し考えた様子を見せた後に口を開いた。
「いくつかあって少し迷ったんだけど、ここで歌うなら、やっぱりカイジ浜の歌がいいかな」
「へえ、この浜の歌があるんですか。楽しみですね」
「ありがとうございます」
僕は指からバチを取り三線と一緒に奈々さんに返した。受け取ったそれらを奈々さんはケースに収めようとした。その時、僕は少し前から思っていたことを口にした。
「あの、奈々さん、もしかしてオリジナルソングとか作っていませんか?」
「どうしてそう思うの?」
「いえ、なんとなく勘というか」
「作ってるわよ」
僕の勘は当たっていた。僕はどうしても奈々さんのオリジナルソングを聴いてみたいと思った。
「あの、聴かせてもらえませんか?奈々さんの作った歌」
「他人に聴かせるほどのものじゃないわよ」
奈々さんにしては消極的なものの言いようだった。
「そんなことないと思います。僕はとても聴いてみたいと思ってます」
僕が真剣に頼み込むと奈々さんも承知してくれた。
「そうね、純君がそこまで言うならば聴いてもらおうかしら」
「お願いします」
奈々さんは少し考えた様子を見せた後に口を開いた。
「いくつかあって少し迷ったんだけど、ここで歌うなら、やっぱりカイジ浜の歌がいいかな」
「へえ、この浜の歌があるんですか。楽しみですね」