「このこと、誰にも言うなよ」




俺の手を借りて立ち上がりながら鷹司は言った。




「あぁ。俺達だけの秘密、な?」




ずっと曇っていた心に晴れ間が差した。


これからの学校生活に期待を抱きながら、俺はその場をあとにしたのだった。