そう思いつつ、確認すると、どれも一ノ瀬からのメールだった。


 今日、なにかあったっけ.......?


 ああ!予行練習!約束してたの忘れてた......。絶対、起こられるよなぁ。明日、謝るしかない。


 でも、メールだけでも打っておこう。


 【ごめん、忘れてた!図書室で勉強してた。明日、また改めて謝る】


 送った瞬間、すぐに既読がついた。でも、なにも返信が来ない。


 相当、怒ってるみたいだな......。本当に申し訳ない。


 「じゃあ、斉藤、かえ___」


 帰ろうか、という言葉は言い切れなかった。


 だって、斉藤が急に俺のほうに倒れてきたから。


 「うぉっ!?」


 「す、すみませんっ!」


 どうやら、女子生徒が斉藤にぶつかったらしく、それで斉藤が倒れてきたらしい。