「......っ!?ゲホッ、ゲホッ!」


 斉藤の予想通り、のどにパンをつまらせてしまった俺。


 「おまっ、バカ!つまらせんなって言っただろ!」


 「ごめっ、ゲホッ、ん」


 「ほら、これ飲め」


 斉藤から差し出された水を飲んで、ほっと息をつく。斉藤がいなければ死にかけてたぞ、俺......!


 焼きそばパンにありつける嬉しさのせいで、舞い上がってしまった。というか、よく考えると俺......


 ___さっきから、かなり迷惑なヤツなのでは......?


 一息つけたのはいいものの、今度はなぜか違う不安が襲ってきた。


 「ご、ごめんな......さっきから、めんどくさいやつで......」


 「うぉっ!?どした、そんな急にしおらしくなって......」


 「よく考えたら、俺ってめんどくさいし、斉藤に迷惑ばっかかけてるし......」


 まっすぐ斉藤の顔を見れなくて、下に視線を落としていれば。