「ほんと、お前、犬みたいでかわいいなぁ。たまにめちゃくちゃ興奮しすぎるけど」


 「......誰が犬だっ!余計なお世話だぁっ!!!」


 思わず叫んでしまったことに関しては、不問にしてほしい。


 ◇◇◇


 昼休み。


 売店で早々焼きそばパンを買った俺は、お気に入りの場所である、教室の一番窓側の席を陣取っていた。


 ちなみに、隣は斉藤も来れるようにあけておいている。


 「お前、買うの早ぇな。まあ、席とってくれてんのはありがたいけど」


 斉藤がメロンパンを手にやってきた。


 「#:*&$%×-!!」


 「なに言ってるかわかんねぇよ。つまらせるから、飲み込んでから話せ」


 呆れた表情を全面に出しつつも、しっかりと、水を差し出してくれる斉藤はいいヤツだ。俺が言える立場ではないかもしれないけど。