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キーンコーンカーンコーン。
授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。やっと、終わった〜!今日は質問攻めで大変だったからな。
「なぁ、松波、一緒に帰れるか?今日、部活?」
終わって早々、三好が話しかけてきた。本当は三好と帰りたいところだけど......。
今日は一ノ瀬に、空き教室に行くことを約束したのだ。
昨日、付き合ってから一ノ瀬と決めたことがある。
それは、経験を積むための練習をすること。これは一週間に三回。
どうやら、一ノ瀬は他の日は仕事があるらしく、なかなか来れないそうだ。
だから、三好たちには申し訳ないが、部活ということにさせてもらう。
「ごめんな、今日、部活あるんだわ」
「そうか、じゃあ、今度また帰ろうぜ」
「ありがとな。じゃあな」
三好が教室を去っていく後ろ姿を見つめながら、俺も荷物をまとめた。きっと、早くいかないと約束の時間に遅れてしまう。