20××年ー…


国を挙げての開発が行われていた。


「それでは次のニュースです、ついに人型ロボットstead(ステッド)が完成しました」


“代わりに”という意味を持つ単語から付けられた人型ロボットstead(ステッド)は名前の通り人間の代わりに働くように作られた。

それは一見人間と変わらない風貌をしていて、髪の毛から足の爪まで本物かのように再現されている。近づけば肌の香り、触れれば体温を感じ、動けばなめらかで自然な仕草を見せる。
必要はないが眠ることも食事だって取ることが出来る。ただし食事はそのまま体内に作られたポケットに溜まるだけで、その後紙パック掃除機のように取り出さなければならないが。
日常会話を楽しむことはもちろん、学べば語学は増え知識として養われ、また感情の表現も可能で人と触れ合うことでより感情も豊かになっていく。

開発に開発を重ねやっと生み出された考えることが出来る非常に高性能なロボットそれがstead(ステッド)


ただそんな人間と全く同じように作られた人型ロボットsteadに唯一の欠点がー…


「まだ流通はしてませんが、今後はいろんなとこで活躍出来ることを目指して試行錯誤を続けていくとのことです」