普段から少しずつ体力作りはしているけど……。



「疲れた〜」


「山で走り込みは死ぬって……」



大半の部員は疲れてダウンしていた。まぁ私もそこまで運動は得意じゃないけどここ最近は自分で走り込みしてるし、特に疲れたとかはまだない。


ただ……。



「琴乃ぉ……私、もう無理……」



華奈は運動は大の苦手。私よりも体力なくて、体育ですらサボり気味。運動したくなくて文化部入ったまでだから華奈に文句とかは言えないけど……。



「全然文化部の運動量じゃないでしょ……」



初っ端から死にかけていた。


この練習メニューに賛同していたけどここまでキツイとは思っていなかったのだろう。


ほかのみんなも体力無さすぎて死にかけている。



「まぁまぁ……。これも大会に必要なことだから……頑張ろ!」



何とか華奈のやる気を引き出そうと必死になる。先生はスケジュールを確認しながらみんなに声をかけていた。



「でも琴乃も本当に体力ついたよねぇ。前なんかちょっと走っただけで私みたいになっていたのに」


「一応部長だから、体力だけはつけとこうと思って。とりあえず毎日走ってる」