「私、最低だ……」 こんな自分が嫌になる。自分のことしか考えていなくて。 なんで……もっと出雲くんの気持ちを考えられなかったんだろう……。 私は人目もはばからず泣いた。 ただ流れ落ちる涙を拭いもせず、カフェの一席で涙を流し続けたのだった。少し小さな気持ちだってあったはずなのに。 出雲くんと向き合うのが怖くなった。 昔、出雲くんに似たような気持ちを抱いたけど。そんな淡い気持ちがまた芽生え始めていた。 ……だけど、もう……無理、なのかな……。