そう思うほど出雲くんとの再会は衝撃的で私の運命を変える出来事だった。
「それは……お前に関係ないだろ。どこで何をしようが僕の勝手だ」
「……そういうところ、変わったよね。昔はそんな言葉遣いじゃなかった。もっと丁寧な言葉遣いで。でも、“僕”って言ってるるところは変わらない」
「はぁ?急になんだよ」
出雲くんは変わったけど変わっていない。そのことを伝えたくて、変に話を広げてしまった。
本題からズレてしまっているけど……照れているのかそっぽを向いている出雲くんが何だか面白くて、思わず笑ってしまう笑ってしまう。
……こんな時にいったい何を考えてんだか。自分で自分の心に突っ込んだ。
「お待たせしました。カフェオレとコーヒーです。……ごゆっくりどうぞ」
しばらくしてから注文していた飲みものが届いた。そこで会話が1度途切れる。
飲み物を受け取り、1口飲んだところでまた顔を上げ、出雲くんを見る。
「……出雲くん。単刀直入に言う。話っていうのは、出雲くんが言っていた通り吹奏楽部へのお誘い。お願いします。もう一度、私たち吹奏楽部への入部を考えてくれませんか?」