それから、私達は、毎日逢っていた。
どれも、他愛のない話。本を片手に持ちクールに返す翔ちゃんとその姿を覗き込む私の姿は端からみればとても絵になると思う。
それくらい、関係は良好だった。
でも不思議と、翔ちゃんの待っている人について追求をしなかった。
愚痴を私が言うと真剣に向き合ってくれている彼に私は、心から惹かれていた。
彼によって、自信がついた私は家族にすべてを話せる気がした。