「有紗でもある瑞月。ごめん、もう時間」
翔ちゃんを見ると、後光が眩しく光っていた。
「翔ちゃん。ありがとう。君に逢えて良かった。感謝しきれない。また、生まれ変わってまたきみに逢えたら絶い振り向かせて、君を見つけるから!」
私の宣言に驚きつつも分かったと言って一番の笑顔を見せて翔ちゃんは消えた。
「ありがとう、翔ちゃん。最後に逢いに来てくれて」
翔ちゃんがいない世界で、私はそっと息をついた。