ヘロス 10歳

1番下のランクとされる地属性のスキル【隠密】を所持する。

また、保持する魔力量が異常に低いため、アーテーの入れ墨をされてしまう。

父親はヘロスが幼い頃にアーテー隠蔽の罪で処刑され、他界する。

母親もまたアーテーであるが、スキル【修飾】によって皮膚に肌と同じ色の修飾を施し、呪いの瞳を隠している。

この世には一定数アーテーであることを隠しながら生きている人々がおり、彼らはアパテーと呼ばれる。

アパテーはアパテーと結婚することがほとんどである。

アパテーを匿うと、匿った家族ごと死刑にされてしまうためだ。

ヘロスはそのようなアパテーの一族に生まれた。

タレ目がちな黒い瞳に、明るめの茶髪。

身長は160cm前後と、少し低め。

それなりに整った顔立ちだが、呪いの瞳を見ると皆が逃げていく。

そのせいで、人と近づくことができなくなってしまう。

母親がスキル使用の弊害で身体が弱く、幼い頃から母親の代わりに農作業をしていた。

好きな食べ物はコーンスープ(のようなもの)。

庭で育てている食べ物はほぼ全て家計のために売ってしまうため、ヘロスにとって庭のトウモロコシ(のようなもの)で作ったコーンスープはごちそう。

初夏のある日、母親がスキルにより呪いの瞳を隠蔽していたことがバレてしまい処刑されてしまいそうになる。

そのため、ヘロスはアパテーの一族に伝わる魔道具で母親からスキルを譲渡されると、全財産を持って1人家を飛び出す。

その後、数年間にわたり母を死なせてしまった罪悪感で苦しみ続ける。