ここは、地球によく似た全く別の惑星。

作中では語られないが、地球と同じ宇宙にある別の銀河系に属している。

大きな3つの大陸と広大な海の割合は6:4と、地球よりも海の面積が広い。

また、淡水も多いため、緑豊かな土地が広がっている。

大きな3つの大陸の1つはテオス大陸。

この物語の舞台で、神様の進行が盛ん。

主に5柱の神が信仰されている。

1柱目は火の神・ヘスティアー。

2柱目は水の神・オーケアニス。

3柱目は風の神・アネモイ。

4柱目は地の神・レアー。

5柱目は時の神・アイオーン。

テオス大陸に住む人々は10歳になると、神殿で生まれたときに決められた自分のスキルを知ることができる。

5つの神で属性が分けられ、時、火、水、風、地の順にレア度が高くなっている。

特に時属性のスキルは殆ど出ないため、時属性スキルの保持者は聖者として崇められる。

また、極稀に複数属性のスキルを持つ者、または複数のスキルを所持するものが生まれてくる。

彼らは賢者と呼ばれ、彼らもまた崇められる。

聖者と賢者の両方の称号を所持している者は、これまで1人だけ確認されている。

彼は大賢者と呼ばれ、近代魔術の礎を築いた。

主に、男性の方が女性よりも高い魔力を有していると言われ、保持する魔力が多いほど強力な魔法を使える。

魔力の量はほとんど生まれたときに決まっており、訓練によって増える伸びしろも生まれたときにすでに決定している。

そのため、魔力の量が少ない、またはないものはアーテーと呼ばれ、蔑まれる。

主にアーテーの称号は10歳のスキル判明後に言われることが多い。

かなりレア度は高いが、かつて【魔力増強】などの無属性、かつ魔力を増やすスキルが確認されたことがあったからだ。

ちなみに、スキルを使用するのには魔力を使用しない。

訓練次第で発動回数は増やすことができる。

アーテーかどうかの判断は教会が行い、アーテーと判断された際には左手の甲に呪いの瞳と呼ばれる入れ墨をされる。

スキルの中には魔法とほとんど変わらないものもあり、それらを所持するアーテーははるか昔から現在に至るまで呪いの瞳を消すように教会に求めているが、それが聞き入れられたことはない。

それらのアーテーはアローアダイと呼ばれる。

呪いの瞳を見られると、買い物や外食などはほぼ不可能となり、外を歩くだけで石を投げられるという。

そのため、ほとんどのアーテーは成人する前に自ら命を絶つ。

そんな状況に危機感を持って立ち上がったのがヘーパイストス。

ヘーパイストスはアローアダイやその家族などで結成されており、最近宮廷魔術師が複数人加盟したためかなりの戦闘力を有するようになった。

王族は対ヘーパイストスの法案を現在考案中とも言われている。