一緒に遊んでいた事を忘れてしまいそうになってしまう頃、ゆいくんは十分に空を目に焼き付けることができたようで「つむちゃん、ありがとう。これで遊んだあとでも、描けそうな気がする。それじゃあ、四つ葉のクローバー探しの続きをしようか」と声を掛けられて現実に引き戻された。
そのまま頷こうとしたところで、せっかく覚えようと何度か唱えたりしたのにすっかり忘れてしまいそうになったことを思い出す。
「うん。あ、休憩していたときにね、お母さんたちに四つ葉のクローバーが見つけやすい場所がないか聞いたら、人が多く通る場所だと見つけやすいって聞いたことがあるって言っていたよ」
「そうなの!?」とゆいくんは目を大きく開けて驚いていた。
「うんん......とそれじゃあ、人が多く通りそうなところを探してみようか」
「うん」としっかり頷いて四つ葉のクローバーを探す前に、シロツメクサが咲いていて人が多く通りそうなところを探し始めた。
「このあたりなら見つかるかな?」
「どうだろう......でも、実際に探してみないと分からないからまた探してみよう」とふたりで手分けしてそれぞれ探し始める。
お母さんたちに教えてもらったところだから、見つけやすいと思っていたけど実際はそんなことはなくて三つ葉のクローバーばっかりだった。
四つ葉のクローバーって本当に存在するのだろうかと思いながら、諦めずにひとつひとつ確かめていく。
しばらく探しても結局見つけられなくて諦めようとした頃に、少し離れたところから「あった!」と声が聞こえてきた。
急いで、ゆいくんの元へと駆け寄るとゆいくんの手の中にはしっかりと四つ葉のクローバーがあって、ちゃんと三つの葉ではなく、四つの葉がある。見間違いとかではない。
本当に存在するのかわからなかった四つ葉のクローバーを実際に見ることができて、ゆいくんが見つけたことを自分のことのように嬉しい気持ちでいっぱいになった。
「本当だぁ〜! すごい! 本当にあった!」と飛び上がるようにはしゃぐ。
「ゆいくん本当におめでとう。ゆいくんに幸せの魔法がかかるね」
「うん。ありがとう」と本当に嬉しそうな顔をしてお互いに笑い合う。
その後、親がいるところへ向かって四つ葉のクローバーを見つけることができたと報告しようとお話しながらゆっくり歩いているとふいに、ゆいくんが足を止めた。つられて私も足を止める。
「どうしたの?」
「そういえば、つむちゃんは四つ葉のクローバー探しを始める前に確か......えっと、何でも一つ相手に何かを約束をする内容を決めることができるって言っていたよね」
あっ、自分で提案したことなのに見つけることができた喜びですっかり忘れてしまっていた。
「うん。そうだよ」と頷いて、どうしたんだろうと首を傾げる。
ゆいくんは手を顎に乗せて思考を巡らせるようにした後「じゃあ、いつか―――」と言葉を続けて話してくれているはずなのに。
えっ?
何故かノイズが入っているような音しか聞こえてこなくて、どんなことを話してくれているのか上手く聞き取ることができない。
「あと、この”四つ葉のクローバー”はつむちゃんに持っていてほしい。この約束をずっと忘れないでいてほしいから―――」
そのまま頷こうとしたところで、せっかく覚えようと何度か唱えたりしたのにすっかり忘れてしまいそうになったことを思い出す。
「うん。あ、休憩していたときにね、お母さんたちに四つ葉のクローバーが見つけやすい場所がないか聞いたら、人が多く通る場所だと見つけやすいって聞いたことがあるって言っていたよ」
「そうなの!?」とゆいくんは目を大きく開けて驚いていた。
「うんん......とそれじゃあ、人が多く通りそうなところを探してみようか」
「うん」としっかり頷いて四つ葉のクローバーを探す前に、シロツメクサが咲いていて人が多く通りそうなところを探し始めた。
「このあたりなら見つかるかな?」
「どうだろう......でも、実際に探してみないと分からないからまた探してみよう」とふたりで手分けしてそれぞれ探し始める。
お母さんたちに教えてもらったところだから、見つけやすいと思っていたけど実際はそんなことはなくて三つ葉のクローバーばっかりだった。
四つ葉のクローバーって本当に存在するのだろうかと思いながら、諦めずにひとつひとつ確かめていく。
しばらく探しても結局見つけられなくて諦めようとした頃に、少し離れたところから「あった!」と声が聞こえてきた。
急いで、ゆいくんの元へと駆け寄るとゆいくんの手の中にはしっかりと四つ葉のクローバーがあって、ちゃんと三つの葉ではなく、四つの葉がある。見間違いとかではない。
本当に存在するのかわからなかった四つ葉のクローバーを実際に見ることができて、ゆいくんが見つけたことを自分のことのように嬉しい気持ちでいっぱいになった。
「本当だぁ〜! すごい! 本当にあった!」と飛び上がるようにはしゃぐ。
「ゆいくん本当におめでとう。ゆいくんに幸せの魔法がかかるね」
「うん。ありがとう」と本当に嬉しそうな顔をしてお互いに笑い合う。
その後、親がいるところへ向かって四つ葉のクローバーを見つけることができたと報告しようとお話しながらゆっくり歩いているとふいに、ゆいくんが足を止めた。つられて私も足を止める。
「どうしたの?」
「そういえば、つむちゃんは四つ葉のクローバー探しを始める前に確か......えっと、何でも一つ相手に何かを約束をする内容を決めることができるって言っていたよね」
あっ、自分で提案したことなのに見つけることができた喜びですっかり忘れてしまっていた。
「うん。そうだよ」と頷いて、どうしたんだろうと首を傾げる。
ゆいくんは手を顎に乗せて思考を巡らせるようにした後「じゃあ、いつか―――」と言葉を続けて話してくれているはずなのに。
えっ?
何故かノイズが入っているような音しか聞こえてこなくて、どんなことを話してくれているのか上手く聞き取ることができない。
「あと、この”四つ葉のクローバー”はつむちゃんに持っていてほしい。この約束をずっと忘れないでいてほしいから―――」