空気というものは『生き物たちが生きてくうえで絶対に必要なもの』だけど私は『誰にも必要とされない。道端に落ちているゴミのようにあってもなくても、いてもいなくても同じ存在』なのだ。存在理由も存在価値も全てない。

 私は居ても、居なくても変わらないのだ。

 だから、私は教室の片隅でうつむきながら息を殺したり、静かに本を読んで過ごしてした。誰とも関わらず、これからもずっと。
 こんな私に興味を持ってくれる人なんているはずがない。いなくて当たり前のことだ。そんな物好きがいたのならとても珍しいことだろう。

 心細いときも正直ある。でも人と関わるのが怖い。利用されたり、裏切られてしまうかもしれないから。
 私の家族関係を知ったら、きっと離れていってしまうかもしれない。それが怖い。
 ひとりの方が気楽に居られる。今の流行りものに、周りに合わせなくてもいいのだ。
 この空間で誰かと話したことがあるのは、先生と授業でペアとかになって話さなければならない、最低限度。
 このままも、きっと大丈夫。