「彩暖(あやの)ちゃん、 ちょっと」 とっさの行動だった。 気付いたら。 動いていた、身体が。 彩暖ちゃんの腕を掴み。 連れていく、彩暖ちゃんのことを。 人が少ない方へ。 というか。 離れたかっただけ。 凪がいる。 その場所から。