楚良(そら)の辛い過去の記憶と思いが
 楚良を強くして
 今の楚良がある。
 楚良の過去のことを知らなかったとはいえ、
 悪かった、いろいろと」


「凪が謝ることはないよ。
 凪の言う通り、
 突っ走り過ぎるのも
 危ないと言えば危ないから」


 怪我もなく。
 助かっている、無事に。

 それは。
 凪とこの能力(ちから)のおかげ。


 そうじゃなかったら。
 無事ではなかった、かなりの確率で。

 そう思うと。
 ゾッとする。