「今日どこ行くー?」
「ゲーセン!」
行き先が、ゲーセンに決まり向かっていたときのことだった。




猛スピードで僕らのいる方向へ車がやってきた。
「瑠璃!」
僕は、彼女を突き飛ばした。
突き飛ばした次の瞬間、僕は与野紘一の人生が終わりを告げる車のクラクションと共に吹っ飛ばされた。
「紘一?」
突き飛ばした瑠璃が起き上がってヨロヨロとこっちに来た。
僕は、ありったけの力を込めてネックレスを引きちぎり彼女に渡した。
人生最高の笑顔を浮かべ、与野紘一としての人生は終わりを告げた。