瑠璃の死から数日後、葬儀が執り行われた。
唯に、場所と日時を教えてもらって会場に向かうと瑠奈さんと瑠璃の父親ー和義さんがいた。
瑠奈さんは、僕に気がつくと傍に寄ってきた。
「紘一くん、瑠璃に逢ったのね」
「はい」
「瑠璃のことは、聞いたのね?」
「はい、PTSDのことも聴力障害のことも」
「紘一くん、ありがとね。瑠璃は、きっと、幸せだったわよ?」
「そう、だと良いのですが…」
「ちょっと待ってて」
瑠奈さんは、バックから複数のものを取り出した。
「あの子のバックに入っていたもの」
差し出されたのは、半月のネックレス、ハンカチ、そしてペン。
どれも僕がプレゼントしたもの。
「これが、あの子の幸せを物語っていると思う」
「ありがとう、もう時間だ。あ、でもこれだけ渡しとくわね」
渡されたのは、さっきのものと1つのUSBメモリ。僕は、それらを持ちお通夜に参列した。
瑠璃は、火葬された。でも、瑠璃の魂は旅立ったけれど声が聴こえてくるような気配がした。
そして、葬儀は終わる。
僕は、家に帰ってパソコンにUSBメモリを挿し込むとある画面が出てきた。
瑠璃の、日記だ。
パソコンをスクロールすると聴力障害のことについて書かれていた。
発覚したのはもうすぐ高2の春休み。耳鳴りが何時間もいつまでも続いていておかしいと思い調べると難聴だった。すでに、治療できる範囲でなかったため補聴器を作ってお終いだったことが書かれていた。
他には、叡として出逢った時のことが書かれていた。
目を閉じると瞼の裏にたくさんの思い出が視えてまた泣き出しそうになったが泣かなかった。
この年の春は、僕の恋が花火のように消えた年だった。
唯に、場所と日時を教えてもらって会場に向かうと瑠奈さんと瑠璃の父親ー和義さんがいた。
瑠奈さんは、僕に気がつくと傍に寄ってきた。
「紘一くん、瑠璃に逢ったのね」
「はい」
「瑠璃のことは、聞いたのね?」
「はい、PTSDのことも聴力障害のことも」
「紘一くん、ありがとね。瑠璃は、きっと、幸せだったわよ?」
「そう、だと良いのですが…」
「ちょっと待ってて」
瑠奈さんは、バックから複数のものを取り出した。
「あの子のバックに入っていたもの」
差し出されたのは、半月のネックレス、ハンカチ、そしてペン。
どれも僕がプレゼントしたもの。
「これが、あの子の幸せを物語っていると思う」
「ありがとう、もう時間だ。あ、でもこれだけ渡しとくわね」
渡されたのは、さっきのものと1つのUSBメモリ。僕は、それらを持ちお通夜に参列した。
瑠璃は、火葬された。でも、瑠璃の魂は旅立ったけれど声が聴こえてくるような気配がした。
そして、葬儀は終わる。
僕は、家に帰ってパソコンにUSBメモリを挿し込むとある画面が出てきた。
瑠璃の、日記だ。
パソコンをスクロールすると聴力障害のことについて書かれていた。
発覚したのはもうすぐ高2の春休み。耳鳴りが何時間もいつまでも続いていておかしいと思い調べると難聴だった。すでに、治療できる範囲でなかったため補聴器を作ってお終いだったことが書かれていた。
他には、叡として出逢った時のことが書かれていた。
目を閉じると瞼の裏にたくさんの思い出が視えてまた泣き出しそうになったが泣かなかった。
この年の春は、僕の恋が花火のように消えた年だった。