しばらく、僕は塞ぎ込んでしまった。
そんな唯は、僕を心配して毎晩料理を作って扉の前に置いてくれていた。
唯が作ってくれた料理が瑠璃の味付けと同じで懐かしさにまた涙が溢れた。


実家から持ってきた瑠璃との思い出アルバムを見ていると、涙のせいで目が眩んだ。
瑠璃、瑠璃、瑠璃!
どうして。
「どうして…」
あぁぁぁぁぁぁ!
僕は泣き崩れた。
大切な人を亡くした悲しみが癒えず、苦しんだ。

必死の思いで、アルバムを見ると一番古いのは3歳の時。
幼稚園のリレーで、僕が1位、瑠璃が2位、唯が3位のメダルをつけた写真だった。
懐かしさに、動悸と手の震えがあったが僕はそんなのお構いなしにページを進めた。
次の写真は、小学校の入学式。
僕たちは、いつも一緒だったー。