霊安室には、顔に布が掛かった1人の姿が横たわっていた。
重い足取りで、瑠璃に近づくと恐怖心を抱き、そして過呼吸に僕は陥った。
慌てて、近くにいた警察官が僕を介法してくれたけれど無駄だった。
警察官が、僕に事情を説明してくれた。
瑠璃は、買い物から帰る途中の事だった。
近くで起きた強盗殺人事件に瑠璃も巻き込まれそのまま亡くなってしまったそうだ。
近くに、ついさっきまで居た人がある日突然と姿を消す。
その瞬間、僕は泣きまくった。
そして、僕を失った瑠璃の気持ちも分かった。