僕の毎日は、平凡でもあり美しすらもある。
はっきり言って、どちらもだ。
「こーいち!どうしたの?」
そう言って、顔を覗き込んできたのは僕の彼女、小野山瑠璃。学校一の美女で飾らない性格からか男女受けも良い。運動、勉強、芸術系など神様にたくさんの才を与えてもらったのだろうと思われるほど成績が良く先生たちからも信頼されている。
僕は、自分ではそうは思わないが中々のイケメン類に入るらしい。運動神経は、普通。勉強面だとこの間の中間テストでは彼女についで2位だった。180人中。
「何でもないよ」
「そうー?ね、ね、デートしない?」
デート?どこか行きたいところでもあるのだろうか?
「良いよ、どこ行きたい?」
「プラネタリウム!」
プラネタリウム。僕と瑠璃の思い出の地。初デートの場所だ。
あ、今日付き合って3ヶ月記念日だ。だからか?
「良いよ。だけど、ちょっとだけ寄り道して行くけど、良い?」
「もちろん!」と瑠璃の顔が輝いた。