
夜はキライだけど好き。
夜は何だか人間の中の二面性に似てる気がするから。
良いとこ、悪いとこ
見せたいとこ、見せたくないとこ
黒いモノ、キレイなモノ
エゴ、プライド
傲慢、偽善
欲望、渇望……
僕の中だけでも数え上げたらキリがないや。
そんなことを考えながら部屋で夜空を見上げてると、静寂と隣り合わせだからか、なんとなくセンチメンタルな気持ちになって、ひとりだなって実感して、だからってどうすることもできなくて。
ぐるぐる、考えても仕方ないことを巡らせては溜息をいくつも吐き出して、行き着いた先は
ただ、星に願い事でもしてみようかな、なんて思ったりもした。
でも僕の願いってなんだろうって。
今度はまたソレについてあれこれ考えてみるけど、答えはうまく見つけられない。
僕はいま幸せか不幸せかと問われたら幸せな部類に入るんだろう。
実感できるかどうかは別として。
満たされているかどうかは置いといて。
こうやって書き殴ることで心の中を吐き出して残った言葉のカケラから答えを出そうとするけど、やっぱり見つからない。
はじめから何となく気付いてるから、本当は書き殴る意味もさほどない。
自分の弱い心のうちを誰かに読んでほしいわけじゃない。
でも誰かに届けばいいのにな、なんて思う。
そして誰かも誰かにわかって欲しいと願いながら、ひとりきりの夜を過ごしてくれてたらいいなって思う。
僕の願いはやっぱりあやふやでわからない。
けれどその願いの本質は優しいモノだと信じたい。
強くも弱くもなくていいし、誰かに理解してもらえなくてもいいし、非難されたってかまわない。
そもそも自分以外の他者に自分のすべてを理解して欲しいなんてあまりにも傲慢すぎるから。
だからただひとつ願うなら、ひとりの夜にそっと寄り添ってくれる曖昧な優しさがあればそれでいい。
2025.1.16



