拝啓、吉村空翔様ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
                                    

この手紙を空翔が読んでいることは、私はもうこの世にいないんだね。ちゃんと、空翔の手に渡って良かった。
実は、あなたに言っていないことが2つ残っています。
1つ目、私は、空翔が好きでした。大好きでした。初めて、会った日のことは覚えていますか?私は、今も鮮明に覚えています。私は、あのときあなたに一目惚れしました。
最初は、トゲトゲ性格の空翔が感情が蘇るにつれ本来の優しくて笑顔が素敵な空翔を心から愛しました。
2つ目、私は、入院したときがありましたね。あのとき私は余命が1年から半年と言われ絶望しました。でも、空翔がその絶望感を飛ばしてくれました。ありがとう。


私は、君に恋した数ヶ月間は最高でした。
ねぇ、空翔。空翔は、自分らしく生きてね。自分の歩みたい道に歩んでね。私は、この幸せを生まれ変わってまたこの世界に生まれてきて人間として生まれてくることが出来たら真っ先に会いに行くね。余命関係なしに、私が空翔との記憶を失っていてもきっと心は覚えていると思う。その時は、その時で心で伝えるね。
空翔、ありがとう。さようならー。
                           八木愛より
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー