「愛?起きてる?」


「ん?ぅぅ…」


身体を起こすと、激しい頭痛に襲われた。


「い、痛い…」


頭が割れそう…!あぁ!


「愛!?入るよ!」


バタンとドアの音をたて、私が身体をくねっているのをみると目を見開いた。


「愛!?大丈夫!?」


「頭、痛い…」


「ちょっと、待っててね!薬持ってくるから!」



お母さんは、そう言ってバタバタと音をたてながら薬を取りに行った。




「愛!薬!飲める?」


「あ、ありがとう…」


そう言って、薬を口に含み水で流し込んだ。





何分か経った後、痛みは引いてきた。



「愛?」


お父さんも、出勤前なはずなのに私の部屋に来た。



「あなた、病院行ったほうが良いわよね?」


「そうだな、俺も有給取る。行こう」


2人は、急いで荷物をまとめ、車に運んだ。



私は、お父さんにお姫様抱っこされ車に乗り込んだ。