あっという間に、1週間後はやって来た。


お母さんと先生は、無理しないようにと言われ外出した。



そして、待ち合わせのs駅へ。



「愛!」


「空翔!」


2人で合流し肩を並べて遊園地へ向かった。










「わぁぁぁっ!」


楽園だー!


私がはしゃいでいると、空翔は私の姿に笑いをこらえているらしいけど全然堪えられていない。


「愛、良かったな」


そう言って、頭上でポンと手を置かれた。突然のことに驚いて、顔が赤面した。それは、空翔も同じだった。


「ご、ごめんな」


「あ、いや…」


しばらくして、2人で笑いあった。


今の私達、カレカノみたい。


そこから先は、めいいっぱい楽しんだ。


空翔は、コーヒーカップが苦手らしく少しだけグロッキー気味になっていた。同じところが見つかって少し、微笑ましかった。


そこから、閉園時間まで全部のアトラクションに乗った。閉園時間になると、もうクタクタ状態で帰りの電車を寝過ごした。2人揃って。



家についたのは、夜9時だった。


寝る準備を済ませたあと、お気に入りのノートに日記を書いた。


これは、余命宣告をされてからずっと書き続けている。


7月1日(土曜)
空翔と遊園地へ行った。
空翔と私は、コーヒーカップが苦手だということが同じだった。
ちょっと同じで嬉しかった。
あれからだけど私は空翔が好きだ 、そう思えた。 空翔はどう思ってるんだろう 。告白したい。 でも許されぬ恋 いつかは 終わる恋。それを私はしてしまった。
空翔、今日もありがとう。



そう言って、私は眠りについた。