空っぽの理由

ヒューマンドラマ

葉方萌生/著
空っぽの理由
作品番号
1722906
最終更新
2024/04/26
総文字数
30,907
ページ数
1ページ
ステータス
完結
いいね数
35
ランクイン履歴

総合5位(2024/04/27)

ヒューマンドラマ1位(2024/04/24)

ランクイン履歴

総合5位(2024/04/27)

ヒューマンドラマ1位(2024/04/24)

第48回キャラクター短編小説コンテスト「マイノリティ×出会い」応募作品です。

*表紙画像はヒゴロさんよりお借りしております。
あらすじ
高校生の織部彩葉(おりべいろは)は、“推し”と呼べる存在がおらず、
さらにSNSをしていないことで、クラスメイトからハブられている。

友達がいないことに絶望感を覚えていた彩葉。
4月、持ち上がりのクラスのまま2年生に進級すると、
転校生の“アイ”がやってくる。

見た目も心も美しく人気者のアイに惹かれる彩葉だったが、
アイには心に秘めた悩みがあった。

この作品のレビュー

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この作品の感想ノート

始めまして。お疲れ様です。
貴重なスペースをお借りして、僭越ながら感想を残させて頂きます。

恋と結びつく愛。友愛。家族。色々な愛がある中で、人と関わりを持つことは、そのどれかを無意識的に求め、注いでいるのだと思います。

アイには、愛するという事は分からなかった。自分を冷たい人間だと卑下していた。

しかし、彩葉に手を差し伸べたその瞬間から、そこには確かな愛があって、周りとは違う空っぽな存在だと諦めていた彩葉の空白を確かに埋めていた。

彩葉の中にアイが入り込み、それは即ち愛が彩葉を染めた、その証拠に、彩葉の日常は大きく代わり、心無い言動にも、立ち向かう力を与えていました。

そして同時に、彩葉の中に特別も生まれて、所謂、推しと言ってもいい程の存在が住みつきました。
その変化もとても自然と組み込まれており、とても綺麗なストーリーラインだなと感服しました。

テーマにある、マイノリティ×出会い。

これが、無駄なく、濃密に、繊細に、人の汚さと、人の強さと、人の弱さと、例えマイノリティでも、2人ぼっちになれば、これほど力強い存在となると、希望味も溢れる素敵な作品でした!✨

素敵な時間をありがとうございました!

これからもご無理のない範囲での活動、頑張って下さい!🍅

2024/05/19 05:15

無意識にではなく、意識的に、かなり凶悪な言葉で傷つけていく彼らに、憎しみに近い感情を抱くと同時に、その年齢まで誰にも咎められなかった彼らを、少し哀れに思いました。
幼稚な彼らのせいで、なにも悪くない彩葉とアイが、深く傷付いてしまった。
それでも2人が苦しみながらも“自分らしく”生きようとする姿に、心打たれました。
彩葉、アイの心情や行動が繊細な表現で描かれているからこそ、より一層、感じました。
あれだけ苦しい時間を乗り越えた2人なら、これからの未来、どんなことがあっても強く生きられると思います。
少しずつ関係性が変わることも、僅かながら期待しつつ、2人の日々が心を満たしていってくれることを祈っています。
素敵な物語を、ありがとうございました!

2024/05/03 21:48

リアルな情景描写と心理描写、そして予想外のラストの展開に苦しかった胸が、主人公と一緒に晴れるように。じんわりと涙が浮かびました。言葉の持つ狂と愛が主人公達の会話に散りばめられ、物語としての完成度が高く手、圧倒されました。流石です!素敵な物語をありがとうございます。

りた。さん
2024/05/01 09:35

この作品のひとこと感想

すべての感想数:15

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