いっしょに食べて、いっしょに笑って、いっしょのシャンプーを使って。ひとりの夜とみーちゃんとの夜は、まったく違う。みーちゃんとの夜はどこまでも楽しい。ずっと、ずうっと、この夜が続いてもいいくらいに。だけど
「私が学校に行くようになったら、こういうことできないよね。部活って、土曜日もあるんだよね?」
「そうだね。部活にもよるけど」
「じゃあ、あんまり忙しくない部活にしようかな。その方がみーちゃんもさみしくないでしょ?」
 冗談まじりに言うと、みーちゃんは変な顔で笑って「そうだね」とわずかに頷いた。
 もしかして、生意気なことを言った? それとも傷つけた? 胃のなかのピザとポテトがぐちゃりとまざって、喉までせり上がる。
「ご、ごめんなさいっ」
 声も身体も、ちいさく震えていた。みーちゃんは大きくまばたきしてから「なんで謝るの?」と訊いた。