の死体って感じだった」

「そんな……」

 渉は両手で顔をごしごしと擦った。何度もぱちぱちと瞬きをして、表情を回復させるために努めた。
「どう? 変わった?」

「うーん、イルカって感じ」

「それは良くなった方なの?」

「ちょっとだけね」

 渉が肩を落とすと、あかりがくすくすと笑った。