呪狼憑きの剣士は神の捨て子に愛の別れを告げる

あやかし・和風ファンタジー

星川星菜/著
呪狼憑きの剣士は神の捨て子に愛の別れを告げる
作品番号
1719174
最終更新
2024/04/20
総文字数
31,704
ページ数
15ページ
ステータス
完結
いいね数
11
ランクイン履歴

総合74位(2024/03/26)

あやかし・和風ファンタジー27位(2024/03/25)

ランクイン履歴

総合74位(2024/03/26)

あやかし・和風ファンタジー27位(2024/03/25)

 四ノ神島の徳ノ宮にて

 陰陽師家に生まれた朝美は、神の愛し子とも呼ばれていた姉と比べられ、叔母に蔑まれていた。

 両親の取り決めで結婚していたが、夫は聖地香ノ宮に赴いており、顔を合わせたことはなかった。

 そんな折、夫との離婚が決まったと聞かされる。

 納得ができない朝美は眷属を使い、夫を探す。
 そして見つけた夫、信長には、呪狼の念が絡みついていて‥‥

「あなたを傷つけたくないんです。だから離婚しようと思ったんです」
「でも……何故でしょう。俺はあなたと、離れたく……ありません」

 悲しげに語る信長に、朝美は一つの決心をする。

あらすじ
呪い×運命×純愛
といったところでしょうか
シンデレラ要素はちょっと薄いかもです。
ただ、少し「型破りシンデレラ」のようです。
文体ちょっと堅めなのでご注意を(白川先生好きが出てる)
ルビもたくさんふってるので、わかると思います(お前特殊な読み方多すぎ)

この作品のレビュー

★★★★★
神の捨て子とはこれ如何に
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『型破りシンデレラ』の通り、さながらアクティブ版『落窪物語』の印象を受けるストーリーです。 十分な実力の持ち主ながら、何がどう転んだのか『無能』と意地悪な親戚に蔑まれ、恐ろしいと噂の見知らぬ殿方に嫁ぐ事になった主人公。しかも、肝心の伴侶と一度も直の顔合わせをした事が無いのに離婚を言い渡されるのです。当然ながら、訳もわからず離婚は承服しかねると、女主人として気丈に振る舞う主人公の前に現れたのは! さて、確かに意地悪な登場人物はいますが、主人公を守り支える温かい家族やマスコット的な存在も救いとなり読み進める事ができるお話です。主人公達は何処へ行くのか、離婚騒ぎがどうなるのかを是非とも貴方の目で見届けて下さい。

2024/04/02 19:25

この作品の感想ノート

面白かったです。後書きも勿論読みました。有名な、例えば高学年向けの児童文学を思わせる美しい文章です。和装の描写もお上手です。何より、シンデレラ即ち不遇の主人公とわかりながらも、良い物を着ている事に安堵しました。また登場する名前には、歴史好きとしてニヤリとする箇所もありました。主人公を取り巻く心ある兄弟や親戚、可愛い眷属そしてヒーローの存在に心温まるものを感じつつ、主人公達を応援しながら読み進めたストーリーでした。

2024/04/02 19:15

この作品のひとこと感想

すべての感想数:14

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