仮設司令所はいつも以上に緊迫していた。

「住人の避難は済んだか!」

「アラートは出してあるんだよな?」

「また興味本位のnyanTuberやマスコミが潜り込んでいたら大事だぞ!
見回りをしっかりしろ!」

怒号が飛び交う仮設テントの、割り当てられた場所で私たち六人……三人と三振り?は、なぜかまったりお茶していた。

「やっぱり『藤懸屋(ふじかけや)』さんの羊羹は美味しいねぇ」

二口サイズの羊羹を食べながら、曾祖母が威宗の淹れてくれたお茶をのんびりと啜る。

「そうだねー。
……って。
ねぇ!
こんなに緊張感なくていいの!?」

ちらりとまわりで働いている人たちを見る。
彼らはピリピリと緊張していた。

「大穢れが来るんだよ、大穢れが!
なのにさぁ!」

「うるさい、黙れバカ孫!」

「あいたっ!」

ひとりで騒いでいたら、後ろから祖母にはたかれた。

「そこの今にも鉄砲玉みたいに飛び出していきそうなヤツも落ち着く」

さらにそわそわと行ったり来たりを繰り返していた伶龍の首根っこを掴み、祖母は強引に椅子に座らせた。

「でもよ……」