朝のランニングは……どうしてか、地球にいた頃よりも体力を消費した気がするぅ……。やっぱりレベルのせいだろうか。

「レベル、どんくらい?」
「あぁ……うー……10になりました……センさん」
ランニングだけでも、少しは上がるんだ……。魅惑のもっふもふオウギワシ羽毛を追っ掛けていただけなのに……ありがたい。

「……ん、なら朝飯」
「ふあぁい……」
もふもふ亭に入れば、昨日と同じようにヨモギ先生と三つ子ちゃんたちが待っており……ティアさんぎ出してくれた朝ごはんを目一杯平らげた。

※※※

「早く来すぎるんじゃ……と思ったんですけど」
無論俺とヨモギ先生は通常の出勤である。

しかしセンさんがクエストに出掛けるのと一緒に着いてきたガマグチヨダカの三つ子ちゃんたちも一緒だ。

「大丈夫ですよ。ほら」
ヨモギ先生が告げれば、ラン先生が昨日お泊まりしたシェラちゃんを連れてきてくれた。

「……朝ごはん済ませたから。友だちと、遊ぶか?」
「……うん!」
床の上に下ろしてもらえたシェラちゃんがとたとたと三つ子ちゃんの元へ向かっていく。

「はにゃちゃん、きりくん、よーくん!」
「シェラちゃ――――――っ」
はにゃちゃんの熱烈な襟もふぎゅーを皮切りに、4人でもふもふ体操を始めた。

かわいすぎる。

「ね?」
ヨモギ先生が微笑む。
「えぇ」
シェラちゃんが無事に遊び始めたところで、ラン先生は朝迎えにくる親御さんたちを出迎えに向かった。シェラちゃんは……今日の夕方、ぱぱが無事にクエストを終えて、迎えに来られるといいなぁ。

一方でヨモギ先生と一緒に他の子たちもお出迎えする。
するとイオくんを抱っこしたイオくんぱぱが来てくれる。

そしてイオくんには是非ともお知らせがあるのだ。

「イオくん、先生、絵本を読んであげられるようになったんだ」
「……っ!」
ぱぱに下ろしてもらった途端、とたとたと駆けていったイオくんが、絵本を手に駆けてきてじゃんっと見せてくれる。

「それじゃぁ、今日はそれから読もうか!」
「……ん!」
あぁ、めっちゃかっわいい――――っ!

「ツグツグ先生は……文字が?」
「俺、異世界からの召喚者だったので」

「それがどうして、こちらへ?召喚者は城で面倒を見られるはずでは」
やっぱり近衛騎士団長だから……ブレイブさんは召喚者のこと、知ってるんだ。

「でも俺はここが、合ってる気がするので」
追い出されたし。

「む……そうだな。息子も喜んでいることだし。では今日もイオを頼む」
「はい!任せてください!」
早速イオくんと共にふくろうぐみのスペースに赴けば、イオくんを膝の上に乗せ、絵本を広げると……。
他のみんなもとたとたと集まって来てくれる。

無事に読み終えれば……ぱちぱちと翼で拍手を贈ってくれるちびっ子たちが……本当にかわいいなぁ。