どうにか序文で引き込ませるために、たくさんの本を読んだ。

図書室、図書館で借りたり、本屋さんで買ってもらったり。

私はかなりの恋愛能だったから、恋愛小説を書いていたけど、ミステリーとかホラーも読んだ。

半分趣味なところもあったけど、ミステリーやホラーは恋愛以上に序盤の引き込みが重要だと思ったからだった。

本を読んで学習することよりも大変だったのは、当時スマホなんてものは持ち合わせておらず、全て原稿用紙に手書き、という作業を行っていた事だ。

一文字忘れたらその後全部書き直しだし、すごく大変だった。

無理矢理に補足するのはズルだと思ってた。

でも、絶対にそこは曲げられなかった。

隠しながらやっていた分、さらに大変だった。

進めたいけど、周りに人がいるとどうしても進められなかった。

バインダーとかを持っていたわけでもないから、机の上が見られる角度に人がいる時は中々進まなかった。

なんか言われたらどうしようって。

それで、小四までずっと手書きだった。

手書きには手書きの味があるけど、でも、どうしても大変でやりたくなくなるときだってあった。

小五になったとき、私の手元にスマホがやってきた。



三年間、ずっと手書きだったから、誰よりもその苦労を知ってる。

でも、手書きには手書きの味がある。

だから、私は今でもアナログで書いている。