もうしなのちゃんを断ることはできないんだよね、迷うなぁ~…
でも折原さんからしたら私はいない方がよさそうなんだもんなぁ。
 
しなのちゃんもそれには気付いてるっぽいし、人見知りを超えてるように思えるし。いっそのことハッキリ言ってくれたらいいんだけど、私の何がいけなかったのか。

「あ、これ可愛い」

断れないままついて来た売店でフラフラとおみやげを見ていた。
そこまで広くない売店だったけど、お菓子やグッズに花の苗や種も売っていて、それなりの時間潰しにはなりそうだった。

だから鑑賞に飽きちゃった生徒もたくさんいて。

ガラス細工のひまわりかぁ…さっき見たひまわりみたいに鮮やかで可愛いかも。

ガラスで作ったこともあって丸っこいフォルムとつるんとした表面が特徴的だった。

「……。」

そーいえば奏くんは…ひまわり好きなのかな。

家の鍵に付けてたひまわりのキーホルダー、めちゃくちゃ使い古してたよね。あれは相当お気に入りって感じだったもん。

ひまわり、好きなのかな。どうなんだろう。

これをおみやげに買って行ったら、なんて言うかな…