「藍、あとで写真送ってよ」

「うん、わかった」

そのまま折原さんの制服のスカートに仕舞われてしまったスマホ、ここがタイミングかも!って逆にスマホを取り出す仕草を見せようとしたのに空ぶった。

「あっち売店あるみたい」

「藍そのマップどうしたの?」

「入口のとこに置いてあったの。時間あるし、売店の方でも行く?」

「うん、行こ!」

もっと言うとマップを出して仕舞うのも早かった。

「………。」

…私もその写真ってもらえるのかな?

写真欲しいから連絡先教えてもらおうかなって思ったんだけど、もしく写真送るから連絡先教えてとか…そんな流れあるかなーって、なかったけど。

変に考えすぎかな、でもどうしても冷たいように思えちゃうんだけどなぁ…  

折原さんは私がいるのが気に入らないんじゃないかな、やっぱ。

しなのちゃんと2人がいいとか、きっと邪魔に思われて…

「ともりん、行くよっ」

「あ、うん!行く!」 

それでも声をかけてもらえるのは、私からしたら嬉しく思えちゃって。