「久しぶりの路上ライブ緊張する…!」
あれから数日後、年末も近くなった頃ついに開催されることになった夏休み以来の駅前。
暑かった夏休みと比べて寒いし、口が動くかちょっとだけ不安…
よりも何よりも!
「規模全然違くない!?前回はアンプとかマイクなかったじゃん!?今回なんか本格的じゃない!?」
いつもは奏くんのギター1本のみだった。
てゆーか歌わない奏くんからしたらそれ以外のものはいらなくて、そもそも聞かせる気もないのから思えばアンプさえもなかった。
「だってせっかく灯璃から誘ってくれたんだもん、ちゃんとしたいじゃん」
「それはそーだけど…」
すでに後悔し始めたかもしれない…
こんな大掛かりになるとは思ってなかったんだもん。
だってこの様子に人がちらほら集まって来てるんだもん…!
「だって路上ライブするには許可が必要なんだよ」
「え、そうなの!?」
「そうだよ、灯璃知らなかったの?」
「全然知らなかった…です」
そーなんだ、勝手に歌っちゃダメなんだ…
みんなテキトーにやりたい時にやってるのかと思ってた。
「道路交通法とかいろいろあるからね、警察署に許可もらったりしなきゃいけないの」
準備をしながら奏くんが教えてくれた。
私は何もしてない、ということは今日までの準備全部奏くんがしてくれたんだ。
言い出すだけ言い出しといて私は…!
「はい、これ灯璃のマイク」
「あ、ありがとう!ごめんね、私何も知らなくてっ」
「俺楽しみにしてたから」
「え…?」
「灯璃の歌!楽しみだったから!」
渡されたマイクを握りしめる。
緊張で張り裂けそうだった胸が心地よいリズムに変わった。
この緊張、たぶん私は好きなんだ。
あれから数日後、年末も近くなった頃ついに開催されることになった夏休み以来の駅前。
暑かった夏休みと比べて寒いし、口が動くかちょっとだけ不安…
よりも何よりも!
「規模全然違くない!?前回はアンプとかマイクなかったじゃん!?今回なんか本格的じゃない!?」
いつもは奏くんのギター1本のみだった。
てゆーか歌わない奏くんからしたらそれ以外のものはいらなくて、そもそも聞かせる気もないのから思えばアンプさえもなかった。
「だってせっかく灯璃から誘ってくれたんだもん、ちゃんとしたいじゃん」
「それはそーだけど…」
すでに後悔し始めたかもしれない…
こんな大掛かりになるとは思ってなかったんだもん。
だってこの様子に人がちらほら集まって来てるんだもん…!
「だって路上ライブするには許可が必要なんだよ」
「え、そうなの!?」
「そうだよ、灯璃知らなかったの?」
「全然知らなかった…です」
そーなんだ、勝手に歌っちゃダメなんだ…
みんなテキトーにやりたい時にやってるのかと思ってた。
「道路交通法とかいろいろあるからね、警察署に許可もらったりしなきゃいけないの」
準備をしながら奏くんが教えてくれた。
私は何もしてない、ということは今日までの準備全部奏くんがしてくれたんだ。
言い出すだけ言い出しといて私は…!
「はい、これ灯璃のマイク」
「あ、ありがとう!ごめんね、私何も知らなくてっ」
「俺楽しみにしてたから」
「え…?」
「灯璃の歌!楽しみだったから!」
渡されたマイクを握りしめる。
緊張で張り裂けそうだった胸が心地よいリズムに変わった。
この緊張、たぶん私は好きなんだ。