「ハッピーメリークリスマス~~~!!!」
パァン!とクラッカーの音が部室中に鳴り響いた。それと同時キラキラしたテープがぶわっと飛び出した、けど散らばらないタイプのクラッカーはすぐにシュルシュルシュルっと駿ちゃん先輩に巻き取られた。
「…みんなも少し盛り上がってくれない?」
三角形のパーティーハットを被って、それはクリスマス関係ないんじゃない?と思わされる鼻メガネをかけて私たちの方を見た。
一応手にはジュースの入った紙コップは持っていたんだけど、カンパーイって言う気にもなれなくてただ立ったままだった。
私も折原さんも。
「奏が来ないだけでそんなあからさまに凹まないでよ!待ちに待ったクリスマス会だよ!」
駿ちゃん先輩の大きな声だけがしていて…
「…って無理か」
ううん、駿ちゃん先輩もたぶん同じだった。元気のない私たちを盛り上げてくれようとしてたんだと思う。
「結局バイトになったんだろ、どんだけ働くんだアイツは!」
はぁっと息を吐きながら鼻メガネを外した。
いつもの長机の上には持ち寄ったお菓子やジュースが並んで、コンビニで買ったケーキだってあった。
それだけでよかったのに。
これだけで十分楽しいクリスマス会だったのに…
奏くんがいれば。
楽しみだねって言ってたじゃん。
どうして来ないの?
来てよ、奏くん。
パァン!とクラッカーの音が部室中に鳴り響いた。それと同時キラキラしたテープがぶわっと飛び出した、けど散らばらないタイプのクラッカーはすぐにシュルシュルシュルっと駿ちゃん先輩に巻き取られた。
「…みんなも少し盛り上がってくれない?」
三角形のパーティーハットを被って、それはクリスマス関係ないんじゃない?と思わされる鼻メガネをかけて私たちの方を見た。
一応手にはジュースの入った紙コップは持っていたんだけど、カンパーイって言う気にもなれなくてただ立ったままだった。
私も折原さんも。
「奏が来ないだけでそんなあからさまに凹まないでよ!待ちに待ったクリスマス会だよ!」
駿ちゃん先輩の大きな声だけがしていて…
「…って無理か」
ううん、駿ちゃん先輩もたぶん同じだった。元気のない私たちを盛り上げてくれようとしてたんだと思う。
「結局バイトになったんだろ、どんだけ働くんだアイツは!」
はぁっと息を吐きながら鼻メガネを外した。
いつもの長机の上には持ち寄ったお菓子やジュースが並んで、コンビニで買ったケーキだってあった。
それだけでよかったのに。
これだけで十分楽しいクリスマス会だったのに…
奏くんがいれば。
楽しみだねって言ってたじゃん。
どうして来ないの?
来てよ、奏くん。