クリスマス会まではちょっとだけ早いけど、はやる気持ちに負けて交換するプレゼントを見に行くことにした。


奏くんのは…

ちょっと考えよう。

1回、1回ね!

1回気分落ち着かせてからね!


学校が終わって今日は、ちょっとだけ遠回りをして雑貨屋さんに寄って行く。

たぶんこの辺じゃ1番人気かつ定番の雑貨ギフトショップで何でも揃ってるから。

るんるん気分で意気揚々と下駄箱から玄関に向かって踏み出した。

「あ、灯璃!」

「奏くん…!」

同じように帰ろうとしている奏くんに会った。今日は部活のない日、珍しく帰りが一緒になった。

「楽しそうだね、どうかした?」

るんっ♬とした気分で一歩踏み出しただけだったのに、そんなに楽しそうに見えたんだ…

浮かれすぎてやしないか私。

「あー、あのっ今からクリスマス会のプレゼント買いに行こうかなって」

しかも浮かれてた理由これって、めちゃくちゃ楽しみにしてるみたいじゃん。

してるんだけど、実際。

ほら、奏くんくすって笑ったもん。

「それ俺も一緒に行ってい?」

「え?」

そんなセリフ言われるとは思わなくて聞き返しちゃった。本当に私の聞き間違いじゃなかったか確かめたくて。

「行きたいんだけど、一緒に」

でもやっぱり間違ってなかった。2回も一緒にって聞いた。

「い、いいよ!全然!行こう!一緒に!」

だから私も最後強めに言っちゃったりして。