制服に着替える、うちの高校は登下校は必ず制服でってルールがあるから。
それを律儀に守ってしまう自分の性格は少しだけめんどくさい。
結んでいた髪を下ろして、パタパタと階段を下りて下駄箱へ向かった。いつもより早く帰れるけど、ほとんどの生徒が帰ってるのはいつものことで望月さんの靴もなくなっていた。
ローファーに履き替えて玄関を出る、坂道を下って校門を出てすぐ右に曲がって…
「!」
「おかえり、藍」
「…奏っ」
電信柱に寄りかかりながらスマホを見ていた。
「もう部活終わったんだ」
「うん、今日は灯璃も来なかったしね」
手伝ってもらってたから、結局部活には間に合わなかった。
「だから藍待ってた」
「え…?」
「帰ろうかなって思ったんだけどね、1回帰ろうと思って途中まで歩いたんだけどまだ藍学校にいるよねって思って」
「…戻って来たの?」
「うん」
よっと寄りかかっていた背中を起こした。
持っていたスマホをズボンのポケットに仕舞って少しだけ首を傾ける。
「一緒に帰ろう」
それを律儀に守ってしまう自分の性格は少しだけめんどくさい。
結んでいた髪を下ろして、パタパタと階段を下りて下駄箱へ向かった。いつもより早く帰れるけど、ほとんどの生徒が帰ってるのはいつものことで望月さんの靴もなくなっていた。
ローファーに履き替えて玄関を出る、坂道を下って校門を出てすぐ右に曲がって…
「!」
「おかえり、藍」
「…奏っ」
電信柱に寄りかかりながらスマホを見ていた。
「もう部活終わったんだ」
「うん、今日は灯璃も来なかったしね」
手伝ってもらってたから、結局部活には間に合わなかった。
「だから藍待ってた」
「え…?」
「帰ろうかなって思ったんだけどね、1回帰ろうと思って途中まで歩いたんだけどまだ藍学校にいるよねって思って」
「…戻って来たの?」
「うん」
よっと寄りかかっていた背中を起こした。
持っていたスマホをズボンのポケットに仕舞って少しだけ首を傾ける。
「一緒に帰ろう」