「あ、そうだ新曲作ったんだ!」
「新曲?」
アイスを咥えながらベンチの隣に立てかけてあったギターケースを手に取った。手前に付いている大きめにポケットのファスナーを開けてごそごそと何かを取り出そうとしていた。
「うん、久しぶりに作ってみたんだ!」
ごそっと強引に引っ張って取り出したクリアファイルと共に、私の前を何かがシュンッと通り越していった。
…ん?今何か飛んでいかなかった??
「これ楽譜なんだけど、ちょっと灯璃見てみてよ」
結構大きなものだった気がするんだけど…
何だったんだろう?
キョロキョロと辺りを見回しながら、何か落ちてないかと探してみる。
たぶんあっちの方に飛んで行ったようなー…
「灯璃?」
ベンチの後ろにしかない街灯を頼りに、薄暗い中目を凝らしてその方向の方へ数歩足を向けた。
「どうしたの?」
「あ、あった!」
木で作られたひまわりの花の部分だけくり抜かれたキーホルダーが落ちていた。
暗くてよく見えないけど、ところどころ傷のある年季の入ったキーホルダーで花びらのところは削れちゃって丸っこくなっている。
そのキーホルダーに繋がった…
「鍵?」
「あ、それ俺の家の鍵!」
「え!?」
奏くんが寄って来てしゃがみ込んだ私の持つキーホルダーに手を伸ばした。
その瞬間、指先が触れて。
ドキッと小さく音がした。
「俺いつ落としたんだろ?拾ってくれてありがとう」
「さっき楽譜出した時に一緒に飛ばされたんだよ」
「嘘!?」
「どっか引っかかってたんじゃない?」
キーホルダーの部分がクリアファイルの角っこに引っかかってて勢いよく取り出したから、それで一緒に出ちゃったとかそんな感じきっと。
「新曲?」
アイスを咥えながらベンチの隣に立てかけてあったギターケースを手に取った。手前に付いている大きめにポケットのファスナーを開けてごそごそと何かを取り出そうとしていた。
「うん、久しぶりに作ってみたんだ!」
ごそっと強引に引っ張って取り出したクリアファイルと共に、私の前を何かがシュンッと通り越していった。
…ん?今何か飛んでいかなかった??
「これ楽譜なんだけど、ちょっと灯璃見てみてよ」
結構大きなものだった気がするんだけど…
何だったんだろう?
キョロキョロと辺りを見回しながら、何か落ちてないかと探してみる。
たぶんあっちの方に飛んで行ったようなー…
「灯璃?」
ベンチの後ろにしかない街灯を頼りに、薄暗い中目を凝らしてその方向の方へ数歩足を向けた。
「どうしたの?」
「あ、あった!」
木で作られたひまわりの花の部分だけくり抜かれたキーホルダーが落ちていた。
暗くてよく見えないけど、ところどころ傷のある年季の入ったキーホルダーで花びらのところは削れちゃって丸っこくなっている。
そのキーホルダーに繋がった…
「鍵?」
「あ、それ俺の家の鍵!」
「え!?」
奏くんが寄って来てしゃがみ込んだ私の持つキーホルダーに手を伸ばした。
その瞬間、指先が触れて。
ドキッと小さく音がした。
「俺いつ落としたんだろ?拾ってくれてありがとう」
「さっき楽譜出した時に一緒に飛ばされたんだよ」
「嘘!?」
「どっか引っかかってたんじゃない?」
キーホルダーの部分がクリアファイルの角っこに引っかかってて勢いよく取り出したから、それで一緒に出ちゃったとかそんな感じきっと。