11月30日の夢

僕のお友達とおはなしした。
「僕が描くはキミの笑顔」
「僕が唄うはキミの物語」
「僕が奏でるはキミのこころ」
「僕が望むはキミの全て」
「さぁ、キミは」
「僕たちに何を望むのかい?」
「友情」
「親愛」
「希望」
「未来」
「そして」
「傲慢」
「強欲」
「怠惰」
「絶望」
「なんでもいいよ?」
「どれか1つ」
「無償で差し上げよう!」
「うん?」
「どうしたの?」
「ふむ…」
「残念、売ってないよ!」
「愛情は無償で買えないんだ」
「ここにキミが望むものは無いみたい」
「代償を用意するといい」
「キミが望むものを揃えてあげよう!」
「時間」
「身体」
「魂」
「記憶」
「それとも」
「ココロ?」
「僕たちにはキミみたいな綺麗なココロが無いんだ」
「だから常に取り繕わないといけない」
「僕たちは昔」
「キミみたいな人だったんだ」
「周りを騙して駒のように扱う」
「そのために自分を騙してたんだ」
「いつかホントの自分が見つかるまで」
「でも見つからなかった」
「だからせめて」
「次の人は助けたいじゃん?」
「僕たちは来た人と何かを交換する」
「キミは100人目のお客様です!」
「特別サービスで、無償だよ?」
「キミが僕たちの仲間入りしないように」
「キミが僕たちを解放してくれることを望んでる」
「キミが最後のお客様になるといいな」
「だから」
「僕たち99人の元自殺者の霊からひとつだけ、プレゼント!」
「なにがいい?」
「なんでも言ってごらん?」
「ふむふむなるほど」
「ほんとにいいんだね?」
「生きるための勇気か」
「確かに生きがいを見つけられるかもしれないね」
「じゃあ、ひとつだけ約束」
「逃げたくなったら逃げてもいい」
「けど、必ず戻ってきてね」
「ほら」
「返事は?」
「うん、よろしい」
「楽しむ時は楽しんで」
「悪い事をしたら謝る」
「誰かの夢は大切に守る」
「当たり前だけど難しいことが」
「周りにはたくさん転がってるんだ」
「キミが変わるには」
「キミ自身に正直に」
「周りの人に嘘をついてもいいよ?」
「それが不利益をもたらさなければ」
「言いたいことはちゃんと言う」
「自分を強く持ちながら相手にも合わせる」
「何でも話せる人を大事に」
「そうすると辛い時に泣けるから」
「僕たち99人の過ちを」
「キミは犯してはいけない」
「キミが頷いてくれれば」
「僕たちはきっと成仏できる」
「理由を作ればいいんだ」
「頷いてくれるかい?」
「うん、ありがとう」
「それじゃあいつか」
「また会おう!」

Utopiosphereの裏側には必ずDystopiaがある
物事は見方によって良くも悪くもなる
ちゃんと死ねるといいね
12月1日



12月1日の夢

僕は僕のお友達とおはなしした。
「僕が描くはキミの笑顔」
「僕が唄うはキミの物語」
「僕が奏でるはキミのこころ」
「僕が望むはキミの全て」
「さぁ、キミは」
「僕たちに何を望むのかい?」
「友情」
「親愛」
「希望」
「未来」
「そして」
「傲慢」
「強欲」
「怠惰」
「絶望」
「なんでもいいよ?」
「どれか1つ」
「無償で差し上げよう!」
「ん?」
「んん……?」
「僕たちはキミをどこかで……」
「ふむ……」
「そうか!キミは100人目のお客様か!すまないね、ここでは時間の流れが違うんだ」
「それでキミは生きるための勇気使えたかい?」
「そうか、使えなかったのか」
「またやり直したいと思うかい?」
「そうか」
「キミは見つけたのだな、生きがいを」
「ただ、今の君にはその生きがいを自分のものにできなかったんだ」
「だから今ここにいるんだね?」
「ふむ、残念ながらキミがお客様になれるのは一回だけなんだ」
「だけどキミはほんとうにラッキーみたいだ」
「おめでとう。キミは1000人目のお客様です!」
「特別サービスでもう一度何か一つ差し上げよう」
「ただし、条件があるんだ」
「無償にはできないんだ」
「何かと交換でなくてはいけない」
「そうだな、キミからはそうだな穴だらけの心を貰うよ」
「そして真新しい心をプレゼントするよ」
「うん?」
「あー、ごめん忘れてたよ」
「キミは2回目の特例だから、選べないんだ」
「だから僕たちがキミに必要なものを選んであげる」
「安心してね、真新しい心って言っても前のキミと何も変わらない」
「要するに傷だらけで穴だらけだったキミの心の器を取り替えてあげるってだけさ」
「でもそれだけのことがキミにはいちばん必要なんだ」
「それをどうにかしなきゃキミはきっと何回ここに来て、何を貰っても同じさ」
「キミの心は空っぽなんだ」
「友情」
「親愛」
「希望」
「未来」
「そして」
「傲慢」
「強欲」
「怠惰」
「絶望」
「全部あるのに貰えるのに何を貰っても受け止めきれない」
「ただ、穴を通り過ぎていくだけ」
「何をやっても何を貰っても満たされない」
「だから受け止めるだけの器を手に入れなきゃ」
「わかった?」
「ほーら、返事は?」
「うん、よろしい」
「楽しむ時は楽しんで」
「悪い事をしたら謝る」
「誰かの夢は大切に守る」
「当たり前だけど難しいことが」
「周りにはたくさん転がってるんだ」
「キミが変わるには」
「キミ自身に正直に」
「周りの人に嘘をついてもいいよ?」
「それが不利益をもたらさなければ」
「言いたいことはちゃんと言う」
「自分を強く持ちながら相手にも合わせる」
「何でも話せる人を大事に」
「そうすると辛い時に泣けるから」
「僕たち999人の過ちを」
「キミは犯してはいけない」
「キミが頷いてくれれば」
「僕たちはきっと成仏できる」
「理由を作ればいいんだ」
「頷いてくれるかい?」
「うん、ありがとう」
「キミが最後のお客様になるといいな」
「もうここにきたらダメだよ?」
「3回目はないからね?」
「キミはきっと変われる」
「僕たちのプレゼントを信じて」
「もう何も取りこぼさないように全てを受け入れて」
「そして満たされるんだ」
「そしたらきっと信じられるよ」
「キミ自身のこともね」
「さぁ、そろそろ時間みたいだ」
「キミが目覚める」
「キミはきっともう大丈夫だ」
「さよなら」

Utopiosphereの裏側には必ずDystopiaがある
物事は見方によって良くも悪くもなる
ちゃんと生きれるといいね
12月2日