「志らくちゃん、そろそろ交代の時間やで」


禰宜が居間に顔を出した。

時計を見あげた志らくさんが「もうそんな時間!?」と慌てて残りのご飯をかきこむ。

そして「ほんならお勤め行ってきます!」と最後に唐揚げをひとつ摘むと、もぐもぐ咀嚼しながら居間を飛び出した。



ほんまあの子は、と頭を抱える千江さんにくすくすと笑う。

志らくさん、とても元気な人だな。


二ヶ月間の神社実習はとても楽しくなりそうな気がした。