神楽部部長の聖仁さんは男の人なので倭舞だけれど、女の私が思わずうっとりしてしまうくらい優美に舞う。


みんな凄く上手かった。志らくさんも上手いのだけれど、正直今挙げた3人より上かと言うとそうでも無い。


けれど志らくさんの舞は、その三人を圧倒するほどの"重み"があった。その一挙手一投足がまるで京都にある古いお寺の柱のように重厚感があって、舞そのものに歴史を感じる。動き一つ一つが歴史の積み重ねにより洗練されて行ったんだろう。

圧倒される、彼女が舞った軌跡には大きな波が押し寄せている様な錯覚さえ覚える。


綺麗や上手いという言葉は相応しくない、それは荘厳な舞だった。