やがて社の宮司に引き継ぎが完了すると、私たちはドタバタと崩れるように車に乗り込んだ。
雨の中人をおぶって山を降りたんだ。皆ヘトヘトに違いない。
無言で神修へ帰宅すると「じゃあ」「うん」と短く言葉を交わし各々部屋へ帰った。気合いで何とかお風呂に入ってすぐに布団へダイブする。
本当はすぐに薫先生に筆記試験の仮採点の結果を聞きに行きたい所なんだけれど、もうその元気もない。
明日は3学期最後の日、修了祭だ。すぐに実家へ帰省したいから荷造りもしなきゃ行けない。
けれど睡魔には抗えず、布団を被ると直ぐに瞼が降りてきた。