次の日丸一日眠りこけた私たち三人は二日目の夕方に起き出してたらふくご飯を食べ、一人ずつ事情聴取みたいなものを受けたあとまたぐっすり眠った。

事の顛末を聞くことが出来たのは、事件が起きてから三日も過ぎた頃だった。


「お前らもう大丈夫なのか?」

「良かったな復活して! でも折角合法的に休めんだから、もっと休めばいいのに〜」

「本当に起きれるようになって良かったよ。でも辛かったらすぐに言いなね」


朝、朝拝に参加した私達にそう言った皆。たくさん心配させたみたいで少し申し訳ない。

お勤めが始まると私達はすぐに会議室に呼び出された。中には既に禰宜がいて、私達が席に着くと【報告書】と書かれたファイルを配られた。


「御三方は復帰されたばかりで申し訳ないのですが、今回の西院高校蠱毒呪害事件についての報告会をこれから行います」


西院高校蠱毒呪害事件。

私たちが眠りこけている間にそんな件名が付けられたんだ。

この報告書俺ら三人で作ったんだぜ、と慶賀くんが少し誇らしげに胸を張る。

禰宜が報告書の内容を上から読み上げていき、私もざっと目を通した。


内容は殆ど経過報告していたものと同じで今回の事件の被害を最初から辿って行くものだ。