「そもそも実習が終わるまでに原因を追求できなかったら何の意味もないんだから、さっさと調べて解決しよう」 だなー、と皆が返事をする。 やがて西院高校が見えてきた。ちょうど昼休みを知らせるチャイムが鳴って、私達は目を合わせる。 「行こう」 嘉正くんの言葉に皆は大きく頷くと、並んで校門をくぐった。