禰宜を怒らせるとまずいことはこの約二ヶ月でしっかりと学んだので、恵衣くんも流石に「なんで俺が」とは言い返さなかった。 その代わり般若のような顔をして文字のごとく慶賀くんのネクタイを締め上げる。 「ぐぇっ」と慶賀くんの悲鳴が聞こえて皆は憐れむような目を向けた。