「あの……僕が入るクラスって、何人いるんですか」
薫先生が用事があるため、始業式より三日早く学校へ向かった。その道中でそんなことを尋ねた。
「来光を含めると五人だよ。事情があって最近生徒数が少なくて、今年の一年は五人だ。優等生、難あり優等生、筋肉馬鹿、ちっちゃい馬鹿がいるかな」
今から行き先が不安になる内訳だった。
「大丈夫だよ。みんな気の良い奴らだから」
薫先生はケラケラ笑って巾着の中から金平糖を摘むと、口の中へ転がした。
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